残りの日々を

2025年12月の教皇様の祈りの意向は「紛争地域のキリスト者」です。

「戦争や紛争が起きている地域、特に中東で暮らすキリスト者が、平和、和解、希望の種となることができますように」と祈るようにとメッセージが出されました。

日本に暮らしていると、実際に戦争で命の危険に晒されることは想像できないため、この祈りの意向が現実的に受け止められないかもしれません。

わたしは、ナイジェリアで誘拐されたままの、300名近いカトリックの学校の生徒と先生たちのことが頭から離れません。

 

今年も、アドベントクランツを作りました。

世界各地の紛争地域のこと、佐賀関の大規模火災で年の瀬に住まいを無くした方々のこと、香港のマンション火災でいまだに行方不明のままの方々とそのご家族などのこと、1日も早く心の平安が訪れることを祈りながら、一本づつ枝を差しました。

この災害の被害に遭った方々のためにも、今月の教皇様の意向に沿って祈りを捧げたいと強く感じています。

 

 

わたしは光として世に来た。
わたしを信じる人がみな、闇の中にとどまることのないためである。
わたしの言葉を聞いて、それを守らない人がいても、わたしはその人を裁かない。
わたしが来たのは、世を裁くためではなく、世を救うためである。
(ヨハネ12・46〜47)

 

待降節、わたしたちはイエス様の誕生を待ち望みながら、今年の残りの日々をいかに過ごすかを問われています。 

辛い境遇に置かれた方、寂しい思いをしている方、悲しみに打ちひしがれている方、わたしたち一人ひとりが希望の光として遠くからで良いので、特にこの残りの日々、心に寄り添えたらと思うのです。 

 

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12月の意向・黙想のための祈り
平和の神よ、
御子の血によって、世界を御自身と和解させてくださった方、
今日、戦争と暴力の中に生きるキリスト者のために、あなたに祈ります。

苦しみの只中にいても、
どうか彼らが、あなたの優しいいつくしみと、
信仰の兄弟姉妹たちの祈りを感じ続けることができますように。

なぜなら、あなたを通してのみ、
そして、兄弟愛の絆によって強められてこそ、
彼らは和解の種となり、
大小さまざまな方法を通して、
希望を築き、ゆるし、前進し、分裂を乗り越え、
いつくしみをもって正義を求める者となることができるからです。

平和のために働く者を、幸いと呼ばれたイエスよ、
調和が不可能に見える場所においても、
わたしたちをあなたの平和の道具としてください。

聖霊よ、
最も暗い時代の希望の源よ、
苦しむ者たちの信仰を支え、彼らの希望を強めてください。
わたしたちを無関心に陥らせず、
イエスのように一致の建設者にしてください。
アーメン。