主任司祭の紹介

『多様性の一致による福音宣教』

 1979年10月に司祭に叙階され、神言会日本管区が担当する4教区(東京、名古屋、長崎、新潟)いずれの教区でも働きました。久留米に赴任して、2023年4月で7年目となります。

 教会とは、神が諸国の民から選び出し召し集められた人々の共同体を言います。ヨハネの福音書15章16節には、イエスさまが弟子たちに対して「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。~」とあります。救い主キリストを信じその信仰に生きる人にとって、その選びのイニシアチブは常に神にあることを私たちは忘れてはいけません。周知のように、近年、日本社会において国際化が進み多国籍の人々が増えてきています。当教会においても例外ではありません。
 『洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、もはやユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたはキリスト・イエスにおいて一つだからです。』(ガラテヤ書3章26節)と記されているように、キリストへの信仰よって結ばれているわたしたちは、言語や伝統文化、生活習慣の違いを超えて、多様性の一致による絆を深め聖霊の働きのうちに共に出身国の特性を活かし、福音宣教の使命をひとり一人が担っていることを自覚し忘れてはいけないと思います。
 多様性における一致のためには、まず、隣人との対話が求められます。そして、相互に理解を深め支え助け合って行く姿勢の中で周りの人たちに良き印象を与えることが、福音宣教になることを自覚しなければいけないと思います。

2022年12月
主任司祭 宮﨑 保司